ラ・フェ・ダム (写真提供: Empresas Públicas de Medellín [EPM] および Acerta)
ラ・フェ・ダム (写真提供: Empresas Públicas de Medellín [EPM] および Acerta)
ラ・フェ・ダム (写真提供: Empresas Públicas de Medellín [EPM] および Acerta)
ポルセ II ダム (写真提供: Empresas Públicas de Medellín [EPM] および Acerta)
プラヤス ダム (写真提供: Empresas Públicas de Medellín [EPM] および Acerta)
アンティオキア県の EPM ダムの位置 (画像提供: Empresas Públicas de Medellín [EPM] および Acerta)
(写真提供: メデジン皇后 [EPM] および Acerta)
(写真提供: メデジン皇后 [EPM] および Acerta)

コロンビアのアンティオキア山地では、手動監視から自動化への大胆な移行により、この地域で最も重要な 8 つのダムが、その歴史をリアルタイムで共有するようになりました。

メデジン公共事業体(EPM)は長年、水位とダムの安定性の監視を現場の技術者に頼ってきました。システムは機能していましたが、重要な状況においてスピードと確実性を確保する余地がほとんどありませんでした。より迅速で信頼性の高い情報へのニーズが高まるにつれ、EPMは近代化の機会を見出しました。安全性の強化、リスクの低減、そしてコロンビアにおけるダム管理の新たなベンチマークを確立するためです。

課題: リスクの高い環境における手動データ

EPMは、発電だけでなく近隣地域の安全にとっても極めて重要なダムを管理しています。ダムの安全を維持するには、水圧、構造、環境の微妙な変化に常に注意を払う必要があります。

最近まで、こうした情報のほとんどは手作業で収集されていました。そのため、意思決定の遅延、人為的ミスの可能性、そして重要な瞬間におけるデータ欠落が発生していました。場合によっては、手作業によるログのエラーが数ヶ月も放置されてから気付かれることもありました。EPMは、すべてのダムにおいて信頼性の高いリアルタイムの洞察を提供できるシステムが必要であることを認識していました。

解決策:すべてのダムを1つのシステムに接続

EPM は、2022 年 7 月から 2024 年 6 月までの 2 年間にわたり、Acerta および Campbell Scientific と提携して、Troneras、Quebradona、Porce II、Riogrande II、Playas、El Buey、Santa Rita、La Fé の 8 つのダムに自動化を導入しました。

新しいシステムは、頻度の低い手作業による計測に頼るのではなく、継続的にデータを収集し、メデジンにある中央監視ハブに送信します。各ダムにはそれぞれに適した計測機器が設置され、統合されたネットワークに接続されています。EPMにとって、これは単なる新しい技術の誕生にとどまりません。インフラを全く新しい視点で捉える方法を生み出したのです。

結果:より迅速な意思決定、より大きな自信

変革はすぐに起こりました。かつては数日かかっていた計測データが、今では数秒で表示されるようになりました。ログブックに隠れていたパターンも、今ではリアルタイムで確認できます。データの自動化はスピードの向上だけでなく、長年のエラーの修正にも役立ち、EPMはダムモデルに対する新たな自信を得ることができました。

主な結果は次のとおりです:

  • 異常事態発生時の対応時間の短縮
  • 手動ログに比べて精度が向上
  • 長期的な監視コストの削減
  • ダムの挙動に関するより信頼性の高いモデル
  • EPMとその実施に対する近隣コミュニティや利害関係者からの信頼の向上

プロジェクト終了までに、計画された活動は 100% 完了し、予算執行は 98% に達しました。これはコロンビアのダム安全プログラムにとって画期的な出来事でした。

なぜ成功したのか:あらゆる段階でのコラボレーション

CR6自動監視プラットフォームやCRVW3 3チャンネルバイブレーティングワイヤーデータロガーなどの機器は重要な役割を果たしましたが、真の成功は協力関係から生まれました。EPM、Acerta、Campbell Scientificは、計画、設置、試験を通して緊密に連携し、機敏性を維持しながら、コロンビアのダムをより安全なものにするという一つの目標に集中しました。

将来を見据えて:未来へのモデル

このプロジェクトの完了により、EPMはコロンビアにおけるダム監視の新たな基準を確立しました。同社は既に、すべてのダムにリアルタイムシステムを拡大し、長期的な一貫性と信頼性を確保する取り組みを進めています。

当初は困難を極めた手作業によるデータ収集が、ダムの安全性確保の未来を拓く青写真へと変貌を遂げました。自動化を導入することで、EPMは監視体制を近代化しただけでなく、チームの洞察力を高め、インフラの保護を強化し、地域社会の安心感を高めることに成功しました。


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ケーススタディの概要

アプリケーション

手動データ収集から自動データ収集へのアップグレード

場所

メデジン、コロンビア

使用製品

AM16/32B  CR6  CRVW3  PS200 

参加団体

Empresas Públicas de Medellín (EPM)

計測項目

水位と水圧、ダムの安定性、変位、水流量(放流量)

参加コンサルタント/インテグレーター

Acerta
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